私はドイツ留学教でも海外移住バンザイ教でもない
- 2018.05.15
- その他

Twitterのタイムラインに流れてきた論争があります。
ドイツ留学や海外フリーランスを全力で勧める陣営と、
それを無知な人をカモにした悪徳商法だと批判する陣営。
私はドイツ留学経験者ですし、大学卒業後はフリーランスではないにせよ、
こうして新卒で海外就職をしているので、この論争を無視できませんでした。
実は両陣営も言い分は分かる。すごく分かる。
でもだからといってどちらが正しいというわけではないのです。
それを判断するのは自分だけ。
ウマい話は鵜呑みにしない
少し話題は逸れますが、
私の高校の担任はいつも「物事を批判的に見ろ」と言っていました。
毎日朝学習の時間に配られるプリントには詭弁が書かれており、
そこに潜むレトリックを見抜いて論破する文章を書くのが課題でした。
私はその訓練を通して、物事を論理的・客観的に批判する力を身につけました。
世の中には詭弁やウマい話がゴロゴロ転がっています。
今回の論争を例に挙げるならば
「ドイツ留学はこんなに素晴らしい!」だから「絶対あなたも早くした方がいい」
「海外フリーランスめっちゃいい!」だから「フリーランスになるためのセミナーをやります」
ドイツ留学はたしかにメリットがたくさんあります。
でもだからと言ってデメリットがゼロな訳ではない。
新卒海外フリーランスで成功した人はたしかにいます。
でもそのメソットをお金で買って完コピすれば成功できるわけではない。
ドイツ留学や海外フリーランスを勧める人は、
決して無知な人を騙そうとしているわけではないと思うんです。
だって私も留学を通して素晴らしい経験をしたから。
でも彼らの言うことを100%鵜呑みにはしたくないし、読者さんにもしてほしくないです。
極端な話をするならば、私の書いているこのブログも参考程度に読んでほしい。
彼らの話も私の話も、ひとつの例に過ぎないのであって、
それが必ずしも他の人にも通用するとは限らないのです。
そしてドイツ留学なり、海外フリーランスなりで成果を遂げている人は陰で努力をしています。
泥臭い部分・苦労している部分は表に出にくいだけであって、
サクセスストーリーの裏には必ず私たちの知らない面があります。
自己責任で行動する
どんな人の話を真に受け、どんな決断をし行動するかは自分次第です。
統計に基づいた論理的なデータが揃ったうえで行動に移したいタイプならそうすればいいし、
データが出るまで待てないなら早く行動に移しちゃってもいい。
でもどんな行動をとるにしても全部自己責任です。
あの人がこう言ったからこうする、といった意思決定の仕方だけはしてほしくないな。
ドイツ留学バンザイ教や海外移住バンザイ教を批判する陣営が危惧しているのは、
まだその道を歩んでいない人が実際に行動に移した時のことだと私は思います。
頭で思い描いていたサクセスストーリーにならず、
これじゃ聞いていた話と違うじゃないかー!と言われたくないのです。
彼らは海外で苦労したからこそ、全員に全力でお勧めしないのです。
海外に目が向いている時は、どうしても華やかな部分ばかりに目が向いてしまいますが、
実際は毎日が極楽浄土なわけではありません。
どんな壁にぶち当たるかは自分で行動してみないと分からない部分もありますが、
少なくともそういった得体のしれない苦労があるんだろう、と頭の片隅に入れた上で、
海外で挑戦する決意をしてほしいなと思っています。
まとめ
私もつい海外生活の楽しい話ばかりをしてしまいますが、
実際は順風満帆・幸せいっぱいのただの浮かれポンチなわけではありません。
このブログで記事を書くときは気をつけていますが、
特に新卒海外就職に関することは、良いところばかりでなく悪いところもしっかりお伝えします。
ちなみに今日は社内でちょっとしたプレゼンがあり、
社長に理不尽な態度を取られてちょっとムカっとしました。
でもそれ以上に、上手く進行を司ることができず、説明もまともにできない自分に呆れました。
カフェでケーキばっか食べてないでもっと勉強しなきゃなあ。
新卒で大好きなドイツに就職が叶っても、ここがゴールではありません。
私もこれからも頑張ります!
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