野外シネマ『君の名前で僕を呼んで』

野外シネマ『君の名前で僕を呼んで』

ドレスデンは野外シネマの聖地です。

6月下旬から2か月間にわたって、エルベ川の河川敷で野外シネマが開催されています。

上映される作品は旬の映画をはじめ、古典や短編映画まで網羅しており、
さらに映画の他にもコンサート等なども開かれています。
(去年はペット・ショップ・ボーイズが来たらしい!)

今年は『グレイテスト・ショーマン』『女は二度決断する』の他に
『君の名は。』の上映もあります!野外シネマで『君の名は。』は嬉しすぎる!
スタート時間が深夜の0時過ぎ(しかも平日)なので諦めますが…。

おまけに値段が普通の映画館よりも安いところがありがたいです。

回ごとに若干の値段差はありますが、
例えば私が観た回は前売り券で6.8ユーロでした!



会場はかなり広めで席もたくさん

私が行った21時半上映の回は、20時から開場していました。

セキュリティチェックを入り口で受けて中に入ります。

私は20時半過ぎに行ったのですが、席は真ん中を除いてまだガラガラ。

開園ギリギリになると満席になった

 

映画館の定番ポップコーンの他に
ナチョスやフライドポテト、ハンバーガーなんかもありました。

ビールの売り子さんならぬアイスの売り子さんが客席を回ってくれたりも。

もちろんお酒も充実しています。

ビールの他にワインやカクテル等を飲んでる人もたくさんいました。

一般席の他にラウンジ席もあります(ちょっとプラス料金がかかる)。

写真は撮りませんでしたが、ゆったりとしたボックスソファが並んでおり
屋根もついているので、突然雨が降ってきても安心です。

『君の名前で僕を呼んで』

私が観に行った映画は『君の名前で僕を呼んで(原題:Call Me By Your Name)』

以前飛行機の中で観た時にかなり心に突き刺さり、もう一度観たいと思っていました。

1980年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の情熱的な恋の行方を、美しい風景とともに描いたラブストーリー。(一部省略)83年、夏。家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて…… (「映画.com」より引用)

ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、とても美しく、儚い話です。

私はガラスの破片が刺さったみたいに心がチクチクしました。

ちなみにこの映画は常にエリオ視点で物語が展開され、
エリオのちょっとした心の動きや戸惑いに寄り添うようにカメラが回っています。

今回は既に1回観ている状態での鑑賞だったので、
登場人物たちを天から俯瞰するような視点で観ていました。

初めて観た時はエリオに感情移入してしまい、とにかく苦しかったのですが、
今回は「うんうん、辛いよね。わかる」といった具合で一歩引いて物語を追った感覚。

しかし一方で展開を知っているからこそ、2人を見届けるのがツライ気持ちもありました。

私はエリオの体験もオリヴァーの体験もしたことがないけれど、この映画を観ると、
一瞬の輝きのような、今では幻なんじゃないかって思うような昔のとある記憶が過ぎります。

大学の教授が「時間は不可逆性だから美しい」と言ってたけど、本当にその通り。

エリオもきっと少しずつ時間をかけてこの体験を美しい思い出に昇華させていくんだろうな。

なんで儚いものって美しくて尊くて切なくて悲しいんだろう、
そんなことを考えながらその日は家に帰りました。

まとめ

今日はドレスデンの野外シネマを紹介しました。

気候のいい夏に超巨大スクリーンで映画を観るのはとても気持ちがいいものです。

8月26日まで開催されているので、もしドレスデンに訪れる機会があれば是非。

ちなみに今回私が観た『君の名前で僕を呼んで』はいわゆるBLなのかもしれないけれど、
そういう枠組みやステレオタイプを取っ払って観るべき美しい作品だと私は思います。

そして物語を優しく軽やかに運んでいる音楽もまた絶妙。サントラ購入不可避です。


「君の名前で僕を呼んで」オリジナル・サウンドトラック

日本でも公開されているはずなので、まだ観てない人は必見ですよ~!