ドレスデン聖十字架教会でドイツ・レクイエムを聴いた話

ドレスデン聖十字架教会でドイツ・レクイエムを聴いた話

先週末、ドレスデン聖十字架教会合唱団の公演に行ってきました。

演目はブラームス作曲のドイツ・レクイエム

たまたま前日にポスターを見かけ、これはチャンス!と思い
当日券で聴きに行くことにしたのです。

感想をひとことで言うと、とってもよかった。

最初の1小節目で涙ポロポロしちゃうくらい、心が動かされました。

今日はそんなドレスデン聖十字架教会の合唱団について紹介したいと思います。



ドレスデン聖十字架教会合唱団とは

ドレスデン聖十字架教会合唱団は13世紀からある歴史的な少年合唱団で、
世界的にも有名です(日本にも来日したことがあるそう)。

ちなみにザクセン州にある、

  • 聖十字架教会(ドレスデン)←今回のやつ
  • トーマス教会(ライプツィヒ)
  • カトリック旧宮廷教会(ドレスデン)

の3つの教会に属する合唱団は、
ユネスコ文化遺産として2014年から登録されています

そんな800年以上もの歴史を誇るドレスデン聖十字架教会合唱団には、
9~19歳の子たちがなんと130人以上在籍しているんだとか。

彼らは教会付属の全寮制の学校に通い、普段はごく一般的な学生として、
そして日曜日には合唱団の一員として生活しています。

聖十字架教会の塔は穴場スポット

聖十字架教会はアルトマルクト広場(クリスマスマーケットで有名な広場)の
後ろにひっそりと佇んでいます。

プロテスタント系の教会のため外観が地味で目立たないけれど、
実は結構大きくて立派な建物です。

日中は塔に上ることもできて、その入り口にはルターのレゴフィギュア(拡大版)が立っています。

ちなみに塔に登るとこんな感じの景色を望むことができます。

有名なフラウエン教会(聖母教会)もいいけど、私個人的にはこっちのが人が少なくて好き。

クリスマスマーケットの時期とか、メイン会場の真上から眺められてめちゃくちゃキレイですよ。

穴場スポットとしてオススメです。

ドイツ・レクイエム

ここからは今回の演目の話、ドイツ・レクイエム。

私はそんなに詳しくないけど、
ブラームスの熱狂的ファンが友人にいるので、いろいろ教えてもらいました。

受け売りだけれど、興味深かったのでシェアさせてください。

まずこの作品で1番大事なのは、ブラームス本人が自分で歌詞を作ったことだそう。

他の一般的なレクイエムの場合、既に決まっているラテン語歌詞に
作曲家が曲をつけるのみですが、ドイツ・レクイエムはルター訳の聖書から
ブラームスが自由に言葉をとって配列しています。

つまりドイツ人が作ったドイツ語の歌

歌詞には当然、ブラームスの死生観や人生観が現れているわけです。

ドイツ・レクイエムが通常のレクイエムと大きく違うのは、
死に対する恐怖よりも、“慰め”の印象が強い歌詞と音楽であること

最後の審判への恐怖を描く「怒りの日」という曲が、このドイツ・レクイエムにはなく、
むしろ”selig sind(神に祝福されている状態・幸せ)”と”trösten(慰め)”がキーワード。

この2つのキーワードは、何度も繰り返されたり長いフレーズで歌われたりして、
作曲全体で強調されています。

見方によっては、ドイツ・レクイエムは「生きる者、遺された者への慰めの曲」なんですね。

ちなみにドイツ・レクイエムはクリスマスや大晦日などの節目節目に演奏するような、
ドイツ人の魂の曲的な存在らしいです。

と、ここまでが友人が教えてくれた前知識。

他にも曲を楽しむポイントやコツをたくさんを教えてもらえたので、
はじめてでも濃く、そして深く演奏を楽しむことができました。

チケットの取り方

ドレスデン聖十字架教会合唱団の公演はとっても人気なので半年以上前に販売が開始され、
しかもいい席はすぐに埋まってしまうという人気っぷり。

購入方法はオンラインか教会のすぐ横にある窓口で購入することができます。

値段は席のクラスによってかなり細かく分かれており、
1番安い席は10ユーロくらいから、1番高い席になると100ユーロを超える感じになります。

ちなみに前売りチケットが売り切れてしまっていても大丈夫。

たいていは当日券の枠が残っているので、開演1時間前から窓口で直接購入することができます。

オマケ情報ですが、11月末にはモーツァルトの『魔笛』が聴けたり、
12月になるとクリスマスコンサートなんかもあるみたいです。

うううー!クリスマスコンサート行きたい…!
(前売り券は売り切れ。当日券があるかは不明)

まとめ

今日はドレスデン聖十字架教会合唱団の話をしました。

つい最近、知人とちょうどこの合唱団が話題にあがったので、
さっそく聴く機会があってよかったです。

ドレスデンに住んでいるうちに、あと何回かは聞きに行きたいなと思いました。