【プチ夏休み】パリ旅行②

【プチ夏休み】パリ旅行②

さて、プチ夏休みのパリ旅行記2日目です。

旅行記と言っても、もう4度目なので観光スポットはほとんど行きません。

2日目に目指した先はチームラボのエキシビション

皆さんチームラボってご存知ですか?

チームラボ株式会社teamLab Inc.)は、東京都千代田区に本社を持つ、デジタルコンテンツ制作会社である。

ウルトラテクノロジスト集団を自称し、プログラマ、エンジニア、数学者、建築家、絵師、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、CGアニメーター、編集者など、デジタル社会の様々な分野の専門家から構成されている。芸術的な表現を主体としたコンテンツ制作を得意としている。 (Wikipediaより引用)

チームラボは、例えばNHK大河ドラマ「花燃ゆ」のオープニング映像を制作しています。

私がこの会社を知ったきっかけは、彼らが手掛けたデジタルアートをネットで見たこと。

最新技術を駆使した光の芸術に魅了され、
一時期日本で就職活動をしていた時は、ここを受けようか本気で考えたこともあります。

彼らの生み出すプロダクトは画面越しで見ても本当に魅力的で、
いつか自分の目で見て、耳で聞いて、手で触って、
五感でそのアートに触れたいと思っていたのですが、
なんとその夢がヨーロッパで叶うのは思ってもみませんでした。

パリでエキシビションをやるという情報を得てからは、
クリムト(詳しくは前回の記事)と時期が重なっているから行くしかない!と決めていました。

計16の作品はリアルタイムで変化し相互作用を及ぼす

中に入ると暗闇の中に光のアートがたくさん広がっていました。

ざっくりエリアごとに作品が分かれており、それぞれにテーマがあります。

そしてとても面白いのが、それぞれのテーマは人間の行動によって影響を受け変化していきます。

ただ暗闇に光のアートを映し出しているのではなく、
例えば人間が生き物を踏むと死んでしまったり、避けるような動きをします。

そして作品ひとつひとつも相互作用を及ぼし合っており、
手前で出来上がった動きはそのまま次の作品へと移行していくのです。

つまりそこに人間がいる限り目の前のアートは変化し続け、
ひとつとして同じ形の光の動きには出会えないのです。

一期一会じゃないけれど、その場限りの美しさや儚さを実感したり、
人間と自然の関係性にふと気づかされるものがありました。



中でも心奪われたのは『The Way of the Sea, そして境界を越えて飛ぶ – Colors of Life』
というお魚の群が壁いっぱいに縦横無尽に動き回るアート。

もちろんこれもコンピュータープログラムによってリアルタイムで描かれ、
私が見た魚の動きは後にも先にもあの時しか見ることができません。

人の手が壁に触れると魚はそれを避けるように泳ぎ、
しかしその近くを通った魚たちはその人が持つ色に染まります。

それは例えばピンク色だったり、黄色だったり。私の色はオレンジ色でした。

大群に手を当てるとそこにぽっかりと穴が開き、周りの魚はオレンジ色に変化しました。

お魚の大群は後ろのボックス(別の作品)から出てきた設定

 

『花の精霊 / Spirits of the Flowers』は1年の花の移り変わりを表現

 

『Walk, Walk, Walk: Search, Deviate, Reunite』は複数の作品を横切って進んでいく

 

『Impermanent Life, 人が時空を生み、それぞれの時空が交差する場所には新たな時空が生まれる』

 

どれひとつとして、単一のものとして存在している作品はありませんでした。

映し出させている映像は予め保存されているわけではなく、
私たち人間の介入があって初めて成立します。

この空間で見られる風景は自分の視覚が捉えているもののみというのが惜しい。

今この瞬間も違うブースでは私の知らないアートがぶつかり、調和し、
新しい形を絶えず生み出していると思うと、チームラボを堪能するには
身体がいくつあっても足りないなあと思ってしまいました。

自分のルーツはやっぱり日本

このエキシビションを見て強く感じたことは、
「私はどんなにヨーロッパが好きでも根っこは日本に生えてる」ということ。

今回の展示はヨーロッパに拠点を置いている現在の私にとって、
かなり心を揺さぶるものばかりでした。

例えばススキの野原のエリアで静かに奏でられる虫の音
瞬時に日本の夏の夜を思い出します。私は日本の夏の夜の散歩が大好きでした。

高校生の頃は、夏になると家の前の公園でブランコに乗ったりもしていました。

これらの展示を見ると、そういう普段思い出さない記憶が蘇ります。

後ろの部屋からは和楽器を使ったダイナミックな音楽も聞こえてきました。

吸い込まれるようにその部屋に行き、音楽とそれに連動した光の動きを見たら、
なぜか涙が止まらなくなりました。

アートに触れて泣いてしまったのは初めてだから自分自身もビックリ。

もちろん演劇や好きな歌手のライブを観て感極まって泣くことは多々ありますが、
このような抽象的なものを前にして涙を流したのは初めての体験。

しばらく日本の伝統的な文化に久しく触れていなかったこともあり、
「ああ、日本ってこんなに素晴らしいものを作り出すことができるんだ」と感心しました。

新鮮なのにどこか懐かしい感覚を覚える展示の数々は、
私が日本で生まれ育ったことを自覚させ、そのことを誇りに思わせてくれました。

チームラボ、本当に素晴らしいです。

彼らは既に世界中でエキシビションを行っていますが、
この勢いで多くの人にこの感動を届けてほしい。

私は日本人だから特に親近感を持って展示を楽しむことができましたが、
日本にルーツを持たない現地の人たちからも支持されているようです。

今回のエキシビションに関して彼らのコメントを読むと、こんなことが書かれていました。

人は自らの身体で自由に動き、他者と関係性を持ち、身体で世界を認識しています。そして身体は時間を持ち、脳内で考えは、同じ脳内の他の考えと境界が曖昧なまま影響を受け合い、時には混ざり合っています。留まらず自ら動き出し、人々と関係性を持ち、身体と同じ時間の流れを持とう。そして、作品は独立し続けたまま、他の作品と境界は曖昧で影響を受け合い、時には混ざり合う。そのような作品群による、境界のない1つの世界。 人々は、その世界に迷い込んでいきます。そして、その境界のない作品群は、人々の存在によって変化していきます。その1つの世界に他者と共に身体ごと没入し、溶け込んでいくことで、自分と他者との曖昧な境界、そして私たちと世界との境界のない新しい関係を模索していくのです。(HPより引用)

自分たちの主張をアートだけでここまで明確に表現できる彼らは本当にすごい。

日本に帰ったらやっぱりチームラボの一員になりたいなあ、と館内を出た時にふと思いました。

まとめと展示期間

今日は念願のチームラボ in Paris について書きました。

子どもから大人まで夢中になって楽しめる最高の展示だったので、今後の活躍にも期待です。

ちなみに今はお台場パレットタウンでもチームラボのエキシビションをやっているそうなので、
興味のある方はチェックしてみてくださいね。

パリの方は9/9までやっているそうです。

入場料は東京の展示に比べて安く、
また時間制の入場となっているので行列も激混みもありません。

今年の夏にパリに旅行予定のある方は必見ですよ~!